これで、もう。

　






何度目でしょう。





もう、嫌なのに。
もう、見たくなかったのに。
もう、知りたくなかったのに。



一つ壊れると全部、壊れて行く。
連鎖反応のように。



どうして。
何故。






もう壊さないで。





　

運命共同体、だとか。

　



よく分かりません。



幾度も繰り返して、頭の中を過ぎって。
その度に『それ』で全てを埋め尽くされて。


何をすれば、どうすれば、いい?
どうしたら、消えてくれるの?





君のことを考えるのは苦しい。
張り裂けて押し潰されてしまいそう。





ごめん。
もう、色々嫌だ。




逃げたい。

空に雲は無く。

1年前。







浅はかで、弱かった僕は。
君の前から消えました。



人を信じられないまま、傷を付けるばかりで。
それでも、全てをぶつけて愛してくれた君。
臆病だった僕は。
それでも、信じることが辛くて。




これ以上傷付いて、傷付けるのは。
もう、うんざり。









ズタズタに裂けた心は、何度目かの傷で壊れて。










もう、終わりだね。

『痛み』という快楽に。

どれほど。
どれほど、の想い。

それに気付いてしまったんだ。






君の一挙一動に心を乱されてるってこと。






何も知らない、っていうことほど。
恐ろしい物はないのに。









その一言。




どうなっても、もう。
知らないから。






　

紅い、紅い、螺旋を描いて。

いつも、だとか。
常に、だとか。





それはきっと、偽装。





傷付けない方が、傷付けられない方が、楽で。
いつも、絶え間なく振りまいている方がいい。
隠すことに一生懸命になれば、誰も気付かないんだから。


誰も、本当の、事なんて。
見てないんだから。








でも、もう限界。
溜まるばかりの苛立ちも、やり場のない怒りも、もう沢山。


御愛想笑いだって、もう充分でしょ?








もう、見たくない。
投げつけられた方の痛みなんて、アナタには分かんないんだから。